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「君は君のままでいいんだよ」ネクステートを用いたダイバーシティ&インクルージョン教育

猪又 竜さんは、先天性心疾患患者であり、筋ジストロフィー患者の井出今日我氏とタッグを組み長野県内の学校でダイバーシティ&インクルージョンについての講演を行っています。目に見えない障害を理解してもらうため、心音を比較するためにネクステートを活用した講演が行われましたのでご紹介しまします。

 
猪又 竜さん

 私(先天性心疾患患者であり、見た目ではわからない障害者)と、井出今日我氏(筋ジストロフィー患者であり、見た目でわかる障害者)でタッグを組み、長野県内の学校でダイバーシティ&インクルージョンについての講演を行っている。この2人が児童・生徒の前に立つことによって、人間のバリエーションの多さを感じてもらい、「世の中にはいろいろな人がいて、できること、できないことはそれぞれ違うから、助け合って生きているんだよ。だから、きみはきみのままでいいんだよ。」、「健常者と障害者という線引きはないんだよ。」というメッセージを届けている。

 加えて、長野県知事から委嘱された長野県ヘルプマークディレクターとしてヘルプマークの啓発と配布活動を行っている。

先天性心疾患の社会的認知向上や、患者自身の自立へ向けた患者教育の一環としてYoutubeチャンネル「Living With Heart ~みんなの生き方~」を運営している。


ネクステートを活用

児童・生徒への講演の際に、私との違いを感じてもらうために心音の聴き比べを行っている。私の場合は見た目ではできないことがある事を感じてもらえないため、健康な心臓と私の心臓の音を聴き比べてみて、音の大きさや速さ、脈が飛ぶことを聞いてもらう。そのあとに、それらの理由を説明すると、児童・生徒も納得する。小学生は特に盛り上がるので、非常に楽しい交流の時間となる。


講演聴講者の感想

中学生

お話を聞く前は,健常者と障害者の区別を自分で付けていたかもしれないけど,聞いた後は,区別は全くないと感じたし,障害をもっている方も普通の人と同じで,少し違うだけなんだと感じた.助けられたり助けたりが自然にできる社会をつくっていきたい。

短期大学生

病気があると特別な人という気がしてしまいますが,“色んな人がいるけれど工夫すれば楽しむことができる” と聞き,また実際に楽しそうにお泊り会をしている姿を見て,皆で認め合って配慮することで健常者と同じように楽しんで生活できると思いました.今回だけで終わりではなくもっと理解を深めそういう方々と接する機会がある時は参考にして関わりたいです。

企業担当者

雇用を考える中で,当社は,障害を持つ方は無理だと考えておりましたが,もう一度,可能な仕事はある事を気づかされました.かかわり方を考え直したいと思います。

養護学校教諭

世界の中に色んな人がいると肌で感じてほしい」という言葉が印象に残りました。「世界の中に色んな人がいる」のはもちろん頭では理解していますが、肌で感じるというのは、そういう状況が自然な 事のように思いました。講師の先生が2人ともとても精力的に活動しているので、多くの人に勇気を与えていると思います。「自分が好き」「今が幸せ」という言葉がとても嬉しく思いました。


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